ドライアイ

ドライアイの原因


ドライアイは涙の量の減少や質の低下によって引き起こされる病気で、目の痛みや充血など様々な症状を引き起こします。この症状の根本的な原因は多岐にわたりますが、主要な一因としてマイボーム腺機能不全(MGD)が挙げられます。
涙は「油分」「水分」「ムチン」の3層構造を持ち、油の層(※)が水分の蒸発を防ぎます。この油層を生産するのが、まつ毛の生え際に位置するマイボーム腺です。マイボーム腺の機能が低下するとMGDと診断され、これが涙の油分の不均衡を招き、ドライアイを引き起こします。また、MGDは目の不快感、涙の流出、麦粒腫や霰粒腫など他の目の問題の原因ともなります。

  • 油の層は涙を安定させ、涙の蒸発を防ぎ、涙がまぶたの縁に留まることを助ける重要な役割を担っています。

IPLとは?

当院では、MGDの治療効果に期待できるといわれているルミナスM22 IPLシステムを導入準備中です。 2002年にToyosらによる研究において、ドライアイの患者に対しIPL治療をおこなったところ、 涙液層破壊時間とシルマー試験(ドライアイの評価検査)において大幅な改善を認めたと報告があります。

マイボーム腺機能不全型ドライアイ(MGD)に対しては、一定水準の効果が期待される治療です。 ただし、マイボーム腺機能不全以外の症状(水/ムチン層のみの問題、または事前に治療を必要とする二次感染に関連した症状)については、この効果は不明です。

治療は「IPL」と呼ばれる特殊なフラッシュを照射することにより、マイボーム線を刺激しドライアイ症状の 解消を促します。 この治療法は外的ダメージがなく、かつ痛みもなく、眼球に害を与えることは一切ありません。

※湘南友愛眼科では、2025年1月以降の治療開始を検討しております。今しばらくお待ちください。

IPL

IPL治療に適している方

  • 点眼治療や温罨法を試みてもドライアイの症状に改善が見られない方
  • 涙点プラグ(涙液の流出を防ぎ、涙を保持する治療)を行っても効果がない方

治療の流れ

スケジュール 4回を1セットとし、3~4週間おきに1回の治療をおすすめしております。
※ 治療は1回から可能です。
治療前
  • メイクや基礎化粧品をすべて落としていただきます。
  • 眼の周囲に毛が生えていると毛に反応して痛みを感じやすくなるため、施術前に一部の剃毛をお願いする場合があります。
  • IPLを当てる場所にホクロがあるときはシールを貼ってカバーします。
施術 1回の治療時間:約10分
当院は主に看護師が施術を行っております。
  • 専用のアイマスクをつけて、顔に密着させます。

    治療
  • 専用のアイマスクをつけて、顔に密着させます。

    治療
  • 目の下を中心に耳の前から鼻、鼻の頭、更に対側の耳の前まで、合計13回照射をし、これを2回繰り返します。

    治療
  • ジェルを拭き取り、眼の周りを洗浄し、施術完了です。

    治療
治療後
  • 一連の治療期間中、処置を受けた箇所には、他の治療はお控えください。
  • 紫外線に当たるときは、施術箇所に日焼け止めクリームを塗ってください。
  • 一般的な眼科検診は受けていただいて構いません。

治療が受けられない方

  • 妊娠および授乳中の方
  • 光過敏症もしくは、光過敏症を高める薬剤をご使用中の方
  • 皮膚が日焼けしている方
  • てんかん発作の既往歴のある方
  • ケロイド体質の方
  • 血液凝固に異常のある方
  • 前がん病変、皮膚がん、または皮膚がんの既往のある方

重要なまぶたのお手入れ(リッドハイジーン)

MGDやそれに伴うドライアイの改善には、髪を洗う時や顔を洗うのと同じように、目の周囲を毎日きれいに保つことが非常に重要です。当院では、ティーツリーオイルを含んだ洗顔料やアイシャンプーを使用して、適切なリッドハイジーン治療を推奨しています。体や顔を洗うのと同じように、まつ毛の根元を洗浄し清潔に保つことで、マイボーム腺の機能を助け、ドライアイの症状を緩和することが可能です。日常的に行うケアとして、この治療をぜひお試しください。

LIME研究会より転載

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当院は予約制ではありませんので、受付時間内にお越しください。
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