見えにくい
祖母が「目が見えにくい」と言うので病院に連れて行ったところ「加齢黄斑変性」と診断されました。どのような病気でしょうか。

Q:祖母が「目が見えにくい」と言うので病院に連れて行ったところ「加齢黄斑変性」と診断されました。どのような病気でしょうか。
A:加齢黄斑変性はモノを見る中心部である黄斑が障害され、視力が著名に低下する疾患です。
ときに失明することもあります。
私たちは眼に入ってきた光が、眼の内側の網膜にあたることでモノを見ています。
その中でも黄斑と呼ばれる場所は網膜の中心部の領域を指し、モノを見る時に最も視力が出る重要な組織です。
加齢黄斑変性はこの大事な黄斑に異常が起こることで歪んで見えたり、真ん中が暗く見えにくくなります。

喫煙が一番の原因で、その他に高血圧、紫外線、遺伝などがあります。病型は徐々に進行する委縮型と急速に進行する滲出型があり、委縮型には残念ながら有効な薬物治療はありません。ルテインを含むサプリメントの摂取が推奨されています。
対して滲出型は、VEGF阻害薬の硝子体内注射や光線力学療法があります。

初期治療が大事な疾患ですので日頃のセルフチェックが重要になります。

※セルフチェックのやり方
- 目から30cmくらいチェックシートを離す(メガネはかけたまま)
- 片目ずつ、格子の中央の黒い点を見る
- 線がゆがむ、中心が見えない、一部が欠けて見えるなど、見え方がおかしいならすぐに受診をいただくことをおススメいたします
