角膜
先日、眼科で角膜が濁っていることを指摘されました。治療した方がよいのでしょうか。また、治療に保険は適用されますか。

Q:先日、眼科で角膜が濁っていることを指摘されました。治療した方がよいのでしょうか。また、治療に保険は適用されますか。
A:治療したほうがよい場合もあります。
角膜は目の一番前にある透明な組織で光を眼内に取り込み、レンズの役割も持つ組織です。しかし、角膜に濁りがあると視力を低下させます。角膜が濁る疾患はいろいろありますが、代表的な疾患に、「顆粒状(かりゅうじょう)角膜ジストロフィー」と「帯状(おびじょう)角膜変性症」があります。
角膜ジストロフィーとは、遺伝性で両眼に混濁を来す非炎症性の疾患です。遺伝子変異によって変質した蛋白質が沈着すると考えられています。
帯状角膜変性症は角膜の中心部に濁りがあるため、眼の奥まで光が正常に届かず視力が出ません。
この様な濁りは、レーシック手術に使用するエキシマレーザー装置を使って取り除きます。PTKと呼ばれる角膜の濁りを取り除く手技で、 治療的表層角膜切除術(PhotoTherapeutic Keratectomy)と呼ばれます。この2症例に対するPTK治療は保険適用です。他疾患は自費診療となります。
ただし、近年はこのエキシマレーザー装置を保有している医療機関が少ないのが問題点です。治療可能な施設へのご紹介は可能ですので、お悩みの方は一度ご相談ください。