充血 眼の傷
充血が気になり眼科を受診したところ「目に傷がたくさんあります」と、言われてしまいました。なぜ目に傷がつくのでしょうか?

Q:充血が気になり眼科を受診したところ「目に傷がたくさんあります」と、言われてしまいました。なぜ目に傷がつくのでしょうか?
A:主な原因はドライアイ、コンタクトレンズ(CL)長期装用、そして逆さまつ毛です。
目の傷は専門的には「角膜上皮障害」といいます。星のように点状の傷が細かくたくさんある場合は「点状表層角膜炎」と診断され、白目である結膜が充血します。
ドライアイは乾燥感の他に、赤目(充血)、眼精疲労、違和感、痛み、視力低下を呈します。治療は人口涙液を点眼するのが一般的ですが、最近は涙の液層の表面を覆う油層を改善するIPL(アイ・ピー・エル)という新しい治療も登場してきました。
次にCLを長時間使用していると目に傷ができます。CLが目の角膜から失われた水分を補おうとするのでドライアイが生じ悪化します。ここに角膜の酸素不足も加わり、さらに傷が悪化します。CLは装用時間を守って使用しましょう。
そして、逆さまつ毛が角膜にあたり傷ができることもあります。数本なら抜去すれば改善しますが、接触する量が多いときは手術が必要になります。こうした角膜の傷や結膜充血を放置しておくと、角膜潰瘍という失明するような重篤な疾患に至ることもあるので、早めにご相談ください。