緑内障
緑内障の治療中で点眼薬を使用していますが、いつまで続ければよいですか。

Q:緑内障の治療中で点眼薬を使用していますが、いつまで続ければよいですか。
A:結論からすると終身継続です。なぜなら緑内障は改善することのない病気だからです。まずは緑内障の病態を知ることが大切です。
眼の中には、房水(ぼうすい)と呼ばれる水が巡り、眼の形態保持や栄養の供給をします。しかし、この房水の循環が悪くなると眼球内の圧力(眼圧)が高くなり、眼と脳をつなぐ視神経が障害され、見える範囲(視野)が狭くなります。これが緑内障です。
眼圧が高いと自覚症状がないまま視野障害が進行するため、早期から発見して眼圧を低くしておくために点眼薬が必要です。1種類の点眼で調整できない場合は3種類以上の点眼を毎日使用する場合があります。
しかし、副作用や、自覚に反映しないために途中で止めてしまう方もいます。最近は1剤で2種類の効果がある点眼も開発され患者の負担も軽減しています。さらに近年、白内障手術と同時に濾過作用を有する眼内ドレーンを用いた侵襲の少ない手術方法も登場し、緑内障点眼を減らす、もしくはやめることが可能になりました。八王子友愛眼科でも対応している手術ですので、興味のあるかたは一度ご相談ください。