目やに 涙目 涙嚢炎
目やにや涙目で病院を受診したところ「涙嚢炎」との診断でした。どのような病気でしょうか。
Q:目やにや涙目で病院を受診したところ「涙嚢炎」との診断でした。どのような病気でしょうか。
A:涙嚢炎（るいのうえん）とは、涙を目から鼻腔へと排出する涙道が閉塞し、途中にある涙嚢という袋に膿みや涙液が貯留し炎症を引き起こす病態の事です。
当初は眼脂（めやに）や涙があふれ、その後鼻の脇にある涙嚢の箇所が発赤主張や激痛などの症状が現れます。治療は2種類あります。
ひとつは涙道にチューブを留置して改善させる方法です。15分くらいの局所麻酔の手術ですので受け入れやすい手術方法です。
もう一つは涙嚢鼻腔吻合術（るいのうびくうふんごうじゅつ）と呼ばれる手術です。こちらは重度な涙嚢炎で涙管チューブ挿入術では治癒できない場合や、チューブ留置でも改善しなかった症例に行います。この手術は、鼻の骨を削って涙嚢と鼻腔をつなぐことで、涙や貯留物が鼻腔へ抜けていく方法です。100年もの歴史がある有効な治療法ですが、全身麻酔を要することが多く、手術の時間もかかります。
八王子友愛眼科ではどちらの治療も施術しております。涙嚢鼻腔吻合術では皮膚切開が不要な「鼻内法」という術式にも対応しておりますので、お悩みの方は一度ご相談ください。
